【米国】USPTO、統計データを活用した新たな品質向上策を開始
2025年12月NEW
米国特許商標庁(USPTO)は、特許審査の一貫性および信頼性を一層強化することを目的として、統計データに基づき審査のばらつきが大きい領域に重点的なリソース配分を行う新たな品質向上策を公表しました。
主な内容は以下の通りです。
1.目的
「信頼性が高く持続可能な特許(reliable and durable patents)」の発行を実現するべく、審査のばらつきを低減し、審査官にかかわらず同様の事案が一貫した判断を受けられる体制の構築を目指す。
2.開始時期
2026会計年度(2025年10月1日~2026年9月30日)から本格導入。
3.具体策
統計データは、審査実務に存在する偏りや傾向を客観的に把握する手段として有効である。統計そのものが特許品質を決定するわけではないものの、不整合のリスクが最も高い領域を効率的に抽出できる点で重要とされる。
そこで、既存の品質レビュープログラムを拡充し、統計分析により「審査のばらつきが大きい」と判断された領域/分野を優先的にレビュー対象とする。
これにより、
・審査の一貫性
・結果のばらつきの低減
・発行特許の信頼性
の向上を図る。
詳細につきましては、USPTOの下記URLをご参照ください。
https://content.govdelivery.com/accounts/USPTO/bulletins/3fc74e4


