【WIPO】2020年世界の特許出願件数は昨年の1.6%増

2022年03月

世界知的所有権機関(WIPO)は、年次報告書「世界知的財産指標レポート(World Intellectual Property Indicators Report)」を公開し、2020年の世界の特許出願件数は2019年の3,226,100件を上回る3,276,700件(約1.6%増)であったことを公表しました。

2019年は中国国内の出願件数が約10.8%減少したことから、世界全体の出願件数が対前年比で3.0%減となりましたが、2020年は中国の出願件数が再び上昇に転じ、
2位の米国の約2.5倍となりました。
特許庁別受理件数の第1~5位は、中国(CNIPA:1,497,159件、前年比約6.9%増)、米国(USPTO: 597,172件、前年比約3.9%減)、 日本(JPO: 288,472件、前年比約6.3%減)、 韓国(KIPO: 226,759件、前年比約3.6%増)、 欧州特許庁(EPO: 約180,346万件、前年比約0.6%減)でした。これら五庁で世界総計の85.1%を占めています。
地域別では、全世界の出願件数に占めるアジアの割合は66.6%になりました。
北米は19.3%、欧州は10.9%、アフリカ、中南米・カリブ諸国及びオセアニアの合計は3.2%でした。

2020年の統計では、世界の有効な特許件数は、前年比約5.9%憎の約1,590万件と推定されています。有効特許保有件数の上位国は、米国 (約330万件)、中国(約310万件)、日本(約200万件)、韓国(約110万件)、ドイツ(約80万件)でした。中国の伸びは目覚ましく、前年比約14.5%増を記録しました。ドイツ (前年比約8.1%増)、米国 (前年比約6.9%前年比約)、韓国 (前年比約4.6%増)も増加となった一方、日本は前年比約0.7%減となりました。

「世界知的財産指標レポート」の詳細につきましては以下のWIPOのウェブサイトをご参照下さい。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2021/article_0011.html