【米国】USPTO、AIによる先行技術調査パイロットプログラム開始

2025年10月NEW

米国特許商標庁(USPTO)は、2025年10月20日より、特許出願の実体審査開始前に、AIによって自動生成された先行技術調査結果を出願人に通知する「AI-Assisted Search Results Notice:ASRN」パイロットプログラムを開始しました。
ASRNには、関連度順に上位10件の先行技術文献が示されます。
https://www.uspto.gov/about-us/news-updates/uspto-launches-new-ai-pilot-pre-examination-utility-application-search

適用対象等
2025年10月20日以降にPatent Centerを通じて電子出願された通常出願が対象となり、継続出願や米国国内移行されたPCT出願等には適用されません。
適用を希望する出願人は、所定の手数料(450ドル)と共に申請書を提出する必要があります。

期間
2025年10月20日に申請受付が開始され、2026年4月20日または審査部門(TC)あたり200件以上の申請を受理した日のいずれか早い日に終了する予定です。

出願人の対応
出願人はASRNに応答する義務はありませんが、ASRNを活用することにより、実体審査に入る前にクレームを自発補正する、先行技術との差異を主張するための実験データを準備する等の早期対応が可能となります。また、有力な先行技術文献が存在する場合は、放棄することで、納付済み審査手数料等の一部返還を求めることができます。

ASRNパイロットプログラムの詳細につきましては、以下URLから、USPTOの2025年10月8日付公報をご参照ください。
https://www.federalregister.gov/documents/2025/10/08/2025-19493/automated-search-pilot-program