【WIPO】ePCTに新機能追加
2025年12月NEW
WIPO が提供するePCTは、PCT国際出願をオンラインで出願・管理できる安全なウェブベースのシステムです。
今般、ePCTの新バージョン v4.16 がリリースされ、出願人・官庁双方の利便性を高める新機能が追加されました。
主な新機能
① eNotification(e通知)機能
e通知機能は、様式・書類の準備完了を ePCT上で通知する仕組みです。
・国際事務局(IB)は、参加官庁・機関に代わって、発行済み様式や書類への通知リンクを、ePCTを通知方法として選択している出願人や代理人に送付します。
・出願人等はリンクを通じて、ePCT環境内で書類の閲覧やダウンロードが可能です。
この仕組み自体は従前からありましたが、新バージョンでは、参加官庁・機関に代わって、IBが発行済み様式や書類へのリンクをePCTを介して通知することが可能となりました。
これにより、受理官庁が特許庁(JPO)である場合に、従前はJPOから紙媒体で通知されていた国際段階の発送書類の多くを電子データで受領できるようになるため、従来の紙媒体の通知やPDF添付メールと比較して、ePCT 経由で安全かつ効率的な連絡が可能となりました。
ただし、当該機能を利用するには、ePCT上で、国際出願ごとに、ePCTアクセス権の設定を事前にしておく必要があります。
尚、ePCT上で取得可能となった日が、送達完了日とみなされます。
② IB Forms の機械翻訳提供
・IBが発行する 国際手続書類(IB様式)は国際公開言語である10言語すべてに機械翻訳されます。
・機械翻訳版は国際出願ファイルには保存されませんが、ダウンロードや印刷は可能です。
・翻訳生成の操作履歴は、国際出願の履歴として記録されます。
これにより、異なる公開言語で業務を行う官庁・出願人の利便性向上が期待されます。
詳細につきましてはWIPOの以下URLをご参照ください。
https://pct.wipo.int/ePCT/


