【韓国】知識財産処(MOIP)が特許審査迅速化-AIとバイオ優先拡大
2026年02月NEW
2025年、韓国では特許審査の迅速化を目的として、優先審査の対象分野が拡大されました。従来の半導体等の戦略分野に加え、バイオ・AI・先端ロボット分野が対象に追加され、国家戦略技術を迅速に権利化する枠組みが整備されました。
詳細につきましては弊所知財トピックス2025年10月掲載分をご参照ください。
https://www.saegusa-pat.co.jp/topics/17897/
2026年2月2日、MOIP は「2026年特許審査処理計画」を公表し、制度の実効性をさらに高める具体策を発表しました。
主な強化内容
① 優先審査対象の拡大
・AIニューラルネットワーク等に限定されていた適用範囲を、フィジカルAI(ロボティクス・産業用AIなど)まで拡大
・合成生物学などのバイオ技術も優先審査対象に編入
② 審査期間の短縮
・全体平均審査期間:14.7カ月 → 14カ月へ短縮見込み
・優先審査:約2.1カ月
(優先審査において、意見書提出後の審査官検討期限:4カ月 → 2カ月へ短縮)
・超高速審査:1カ月以内
「超高速審査」とは、国家戦略技術や輸出促進関連技術など一定の要件を満たす出願について、通常の優先審査よりもさらに迅速に審査を行う制度です。
③ 体制強化
・AI・IoT・コンピュータ分野を中心に審査官34名を新規採用
・先行技術調査事業予算を前年比19.9%増(399億ウォン)
韓国では近年、AI半導体、医療バイオ、ロボティクスなどの分野で投資・研究開発が活発化しており、特許取得の迅速化が企業競争力に直結しています。今回の制度強化は、研究開発から事業化までのサイクルを加速させる狙いがあるとみられます。
今後、フィジカルAIや合成生物学分野における早期権利化競争が一層進む可能性があり、韓国を含むグローバル出願戦略の再検討が重要となりそうです。

