【欧州】欧州特許庁 (EPO)、審査ガイドライン(Guidelines for Examination)を改訂-人工知能 (AI) と機械学習 (ML) について初めて言及

2019年01月

EPOは、近年、審査ガイドラインを毎年改訂しており、2018年版の改訂審査ガイドラインが2018年11月1日に施行されました。拡大審判部をはじめとする審判部による審決を反映し、Part A ~ Hのすべてが改訂の対象となっています。

主な改訂内容
1. Part A (Guidelines for Formalities Examination)
・新しい支払い方法として、クレジットカード決済が加わりました。
・欧州特許の有効化が可能な国として、チュニジア(2017年12月1日発効)及びカンボジア(2018年3月1日発効)の記載が加わりました。

2. Part F (The European Patent Application)
・発明の単一性及びクレームの明確性について、大幅な変更が加えられました。

3. Part G (Patentability)
・特に、数学的方法、並びに精神的な行為、遊戯又はビジネスに関する計画、法則及び方法の特許適格性に関して、大幅な変更が加えられました。例えば、数学的方法のセクションにおいて、特許の保護対象を明確にするために、人工知能 (AI) 及び機械学習 (ML) 等のサブセクションが追加されました。

2018年版の改訂審査ガイドラインの全文は、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.epo.org/law-practice/legal-texts/html/guidelines/e/index.htm