【WIPO】2021年世界の特許出願件数は昨年の3.6%増

2023年03月

世界知的所有権機関(WIPO)は、年次報告書「世界知的財産指標(World Intellectual Property Indicators)2022」を公開し、2021年の世界の特許出願件数は2020年の3,281,900件を上回る3,401,100件(約3.6%増)であったことを公表しました。このうち、中国国家知識産権局(CNIPA)の受理件数は1,585,663件と最も多く、世界ランク第2位から第13位の計12官庁の受理件数の総計に匹敵します。

特許庁別受理件数の第1~5位は、中国(CNIPA:1,585,663件、前年比約5.91%増)、米国(USPTO: 591,473件、前年比約0.95%減)、 日本(JPO: 289,200件、前年比約0.25%増)、 韓国(KIPO: 237,998件、前年比約4.96%増)、 欧州特許庁(EPO: 188,778件、前年比約4.68%増)でした。これら五庁で世界総計の85.1%を占めています。地域別では、全世界の特許出願件数に占めるアジアの割合は67.6%になりました。北米は18.5%、欧州は10.5%、アフリカ、中南米・カリブ諸国及びオセアニアの合計は3.4%でした。

2021年の統計では、世界の有効な特許件数は、前年比約4.2%増の約1,650万件と推定されています。有効特許保有件数を国別に見てみますと、中国が米国を抜いて1位となりました。国別有効特許保有件数の第1~5位は、中国(約360万件)、米国 (約330万件)、日本(約200万件)、韓国(約120万件)、ドイツ(約88万件)でした。中国の伸びは目覚ましく、前年比約17.6%増となりました。ドイツ (前年比約5.2%増)、韓国 (前年比約5.2%増) も増加となった一方、米国と日本はそれぞれ前年比約0.63%減及び0.91%減となりました。

「世界知的財産指標レポート」の詳細につきましては以下のWIPOのウェブサイトをご参照下さい。
https://www.wipo.int/pressroom/ja/articles/2022/article_0013.html