【日本】特許庁、オンライン申請及びオンライン発送書類の対象拡大

2023年09月

特許庁では、これまでより、書面手続のデジタル化に向けた関係手続整備に取り組んでいました。今般、オンラインで行う事の出来る申請書類及び発送書類を大幅に拡大する計画が公表されました。
https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/tetsuzuki_digitalize.html

I. オンライン申請書類について
現在、オンライン申請ができない全ての申請手続について、原則、オンライン申請を可能とする新たな機能がインターネット出願ソフトに追加されます。この新たな申請を「電子特殊申請」と呼び、電子特殊申請を可能とする機能を「特殊申請機能」と呼びます。電子特殊申請は、特殊申請機能を用いて、送付票と呼ばれる書誌情報を作成し、その送付票に申請書類や添付書類をPDFの形式で添付することで、オンライン申請が可能となります。

電子特殊申請の利用イメージ

図出典:特許庁HP
https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/tetsuzuki_digitalize.html

オンライン申請が可能となる書類例(一部):
・出願関連手続(国内)  優先権証明書提出書、新規性喪失の例外証明書提出書等
・PCT受理官庁      手続補正書、代理人(代表者)選任届等
・ハーグ指定国段階手続  代理人受任届、手続補正書等
・ハーグ国際出願関連手続 国際登録出願、手続補正書等
・マドプロ指定国官庁   代理人受任届、手続補正書等
・マドプロ本国官庁    国際登録出願(MM2)、事後指定(MM4)等
・移転登録申請関連手続  移転登録申請書、登録名義人の表示変更登録申請等
・審判関連手続      異議申立書、無効審判請求書等
・証明請求関連手続    証明請求書、書類謄本の請求書等
・申請人登録関連     手続包括委任状提出書、予納額の残余に相当する額の返還請求書等
・その他手続       裁定請求書、委任状(面接)等

II. オンライン発送書類について
現在、インターネット出願ソフトを用いたオンライン発送の対象外となっている書類のうち、申請人からの要望の高い以下の7書類が、新たにインターネット出願ソフトを用いたオンライン発送の対象に追加されます。

1. 特許(登録)証 [四法]
2. 年金領収書 [四法]
3. 自動納付関係通知
4. 商標更新申請登録通知書
5. 移転登録済通知書 [四法]
6. 識別番号通知書
7. 包括委任状番号通知

インターネット出願ソフトの「オンライン発送利用希望」を「あり」としている場合、1~7の書類がオンライン発送されます。「オンライン発送利用希望」を「なし」としている場合又は一定期間内にオンラインから受領しなかった場合は、オンライン発送対象外となり、普通郵便で発送されます。つまり、1~7の全ての書類を、オンラインで受領するか普通郵便で受領するかの選択ができます。ただし、1~7のうち一部の書類だけをオンラインで受領し、残りを普通郵便で受領することはできません。

III. 今後のスケジュール
オンライン申請書類については2024年1月、オンライン発送書類については2024年3月にインターネット出願ソフトに追加される機能がリリースされる予定です。但し、実際のサービス開始は、関係法令の施行日となります。

編集者注:2023年11月27日に、サービスの開始は2024年1月1日と公表されました。