【日本】「特許庁ステータスレポート2024」が公表されました

2024年05月NEW

特許庁ステータスレポートは、特許庁の統計情報及び政策の成果をいち早く発信する、年次報告書の速報版として作成されています。
特許庁ステータスレポート2024から、以下の項目について簡単に説明します。

1. 特許出願件数
2023年の、特許庁への特許出願件数*1は300,133件で、2022年の289,530件から10,603件増となりました。このうち、国際特許出願件数*2は75,687件で、過去最高であった2022年の75,892件を僅か205件下回りました。国際特許出願を除く、特許出願の件数は近年減少傾向にありましたが、2023年は増加に転じ、感染症拡大前の件数に戻りつつあります。
日本の特許庁を受理官庁としたPCT国際出願の件数は、過去最高を記録した2019年の51,652件から漸減傾向にあり、2023年は47,372件でした。

*1特許出願件数は、特許権の存続期間の延長登録の出願を含みます。
*2国際特許出願とは、特許協力条約に基づく国際出願であって指定国に日本国を含み、かつ日本国特許庁に国内書面が提出された特許出願です。件数は、国内書面の提出の日を基準にカウントします。

特許出願件数  
 
  出典:特許庁ステータスレポート12頁、図1-1-1
国際出願件数  
 
  出典:特許庁ステータスレポート;18頁、図1-1-11

2.一次審査通知 (First Action) までの期間 (FA期間) と権利化までの期間
2023年度のFA期間*3は平均10.0か月と、2022年の10.1か月より若干早くなりましたが、2019年の9.5か月よりは依然遅い結果となりました。権利化までの期間*4は2022年の15.2か月から14.7か月に短縮され、感染症拡前の基準(2019年の14.3か月)に戻りつつあります。
        出典:特許庁ステータスレポート;49頁、図2-1-1

*3FA期間は、審査請求から審査官による審査結果の最初の通知(主に特許査定又は拒絶理由通知書)が出願人等へ発送されるまでの期間です。
*4権利化までの期間は、審査請求から取下げ・放棄又は最終処分を受けるまでの期間です。

3. 品質管理に関する取組
特許庁では、審査官による処分等の判断及びその結果として作成される起案書について、出願人・代理人への発送前にサンプル抽出し、品質管理官がその適否を監査しています。そのうえ、様々なユーザーニーズを把握するため、企業との意見交換会、個別案件に関する意見受付、ユーザー評価調査が実施されています。このため、2019年から2023年の特許審査の質について、ユーザー評価調査結果は以下の図の通り、概ね良好な評価が得られています。

国内出願における特許審査全般の質についての評価(全体評価)

出典:特許庁ステータスレポート;53頁、2-1-4図

特許庁ステータスレポート2024の日本語・英語併記版及び英語版はそれぞれ下記のURLからご覧いただけます。

日本語・英語併記版
https://www.jpo.go.jp/resources/report/statusreport/2024/index.html
英語版
https://www.jpo.go.jp/e/resources/report/statusreport/2024/index.html