【日本】配列表(WIPO標準ST.26形式)の提出にあたっての留意事項
2025年10月NEW
PCT規則の改正に基づき、2022年7月1日以後の出願において塩基配列又はアミノ酸配列を明細書等に含む場合には、WIPO標準ST.26に準拠した配列表を提出する必要があります。
詳細につきましては、弊所知財トピックス2022年6月掲載分をご参照ください。
https://www.saegusa-pat.co.jp/topics/11654/
日本国特許庁(JPO)によりますと、未だ相当数の出願において、旧型式のWIPO標準ST.25に準拠した配列表が提出されている例があるとのことです。
特に、分割出願や優先権主張出願において、原出願や基礎出願で提出されたWIPO標準ST.25に準拠した配列表がそのまま提出されるという間違いが多く発生しているとのことです。
それ以外にも、配列表の添付自体を失念している出願も散見されるようです。
JPOは、ホームページによる周知に加え、誤ったフォーマットでの提出に対して電話連絡等による個別対応を取り、周知を図ってきました。しかし、日本国特許庁(JPO)は2025年9月8日付けでホームページを更新しており、今後は国内出願においては手続補正指令、国際出願においては国際調査段階等での提出命令により、ST.26形式配列表の提出を求める運用を開始する旨を公表しました。
JPOからのお知らせについては、以下URLをご参照ください。
https://www.jpo.go.jp/system/patent/shutugan/bio/gene/enki_amino_baitai_ryui.html
手続補正指令等を受けることのないよう、出願時に配列表を準備する際には、WIPO標準ST.26に準拠した配列表になっているか、フォーマットの確認を徹底するとともに、配列表の添付を失念していないかの確認も徹底することをお勧めします。また、既に誤ったフォーマット(WIPO標準ST.25)で提出された出願や配列表の添付を失念している出願については、早めにWIPO標準ST.26に準拠した配列表を提出することをお勧めします。