【WIPO】全世界の特許出願件数が9年連続で増加-中国が46.4%を占める

2020年05月

世界知的所有権機関(WIPO)は、年次報告書「世界知的財産指標(World Intellectual Property Indicators)2019」を公開し、2018年の全世界の特許出願件数が、過去最高の約333万件で9年連続の増加となったことを発表しました。

特許庁別受理件数の第1~5位は、中国(CNIPA: 約154.2万件、前年比11.6%増)、米国(USPTO: 約59.7万件、前年比1.6%減)、 日本(JPO: 約31.4万件、前年比1.5%減)、 韓国(KIPO: 約21万件、前年比2.5%増)、 欧州特許庁(EPO: 約17.4万件、前年比4.7%増)でした。これら五庁で世界総計の85.3%を占めました。

地域別に見て見ますと、全世界の出願件数に占めるアジアの割合は66.8%になりました。北米は19.0%、欧州は10.9%、アフリカ、中南米・カリブ諸国及びオセアニアの合計は3.3%でした。アジアの中でも、中国の出願件数の増加は著しく、2008年には全世界に占める中国の出願件数は15%であったのが2018年には46.4%にまで伸びています。
2018年の統計では、世界の有効な特許件数は、約1400万件と推定されています。有効特許保有件数の上位は、米国 (約310万件)、中国(240万件)、日本(210万件)でした。米国で有効な特許のうち約半分は外国からの出願である一方、中国では、約70%が国内出願人のものです。

詳細につきましては、以下のWIPOのサイトでご覧いただけます。
https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_941_2019.pdf