【米国】米国特許商標庁(USPTO)が2020年度の年次報告書(Performance and Accountability Report (PAR) for fiscal year (FY) 2020)を公表

2021年04月

USPTOの年次報告書には、各種のデータが記載されていますが、特許に関しましては、次のデータ等が記載されています。

1.特許出願件数、ファースト・オフィスアクション (FA) までの期間及び最終処分までの期間
(1) 2020 年度の特許出願(デザイン特許出願、再発行出願、植物特許出願を含む)の件数は約65万3千件でした(継続審査請求(RCE)154,962件を含む)。
(2) 2020年度のFAまでの期間は、前年度とほぼ横ばいの14.8ヶ月となりました。
(3) 2020年度の最終処分までに要した期間は、前年度より0.5ヶ月短い、近年で最短の23.3ヶ月となりました。
(4) 直近5年の特許出願件数、FAまでの期間、最終処分までの期間は以下の通りです。

 2016
年度
2017
年度
2018
年度
2019
年度
2020
年度
 特許出願件数650,411 650,350 647,572 666,843 653,311* 
 対前年度比+5.2%  0.0% -0.4% +3.0%-2.0%
 FAまでの期間(月)16.2  16.3 15.814.714.8
 最終処分までの期間 (月)25.3  24.223.823.8 23.3
 *2020年度の特許出願件数は暫定値です。最終的な件数は2020年度の年次報告書にて公表されます。
本集計において、2020年度とは2019年10月1日から2020年9月30日の期間を指します。

2.海外出願人の特許出願件数及び登録件数
海外の出願人による特許出願件数及び登録件数については、従前より日本が最も多く、中国、韓国、ドイツ、台湾がこれに続いています。近年、中国の出願人による出願及び登録件数が著しく増加しており、出願件数は2018年度に、登録件数は2020年度に韓国を抜き、2位となっています。

直近4年の上位5ヶ国の特許出願件数及び直近5年の上位5ヶ国の登録件数は以下の通りです。なお、2020年度の各国特許出願件数についてはまだその集計が出ていません。

特許出願件数:上位5ヶ国
国名2016年度2017年度
2018年度2019年度
 1.日本91,383 (28%)  89,364 (27%)87,872 (26%) 89,858 (26%) 
 2.中国 27,935 ( 8%) 32,127 (10%) 37,788 (11%) 44,285 (13%) 
 3.韓国41,823 (13%) 38,026 (11%) 36,645 (11%) 39,065 (11%) 
 4.ドイツ33,254 (10%) 32,771 (10%) 32,734 (10%) 32,967 ( 9%) 
 5.台湾20,875 ( 6%)19,911 ( 6%)20,258 ( 6%)21,024 ( 6%)

 

特許登録件数:上位5ヶ国
国名2016年度2017年度
2018年度2019年度2020年度
 1.日本53,044 (31%) 51,741 (29%) 50,012 (28%) 53,172 (27%) 55,899 (27%)
 2.中国 10,993 ( 6%) 14,154 ( 8%) 16,315 ( 9%) 20,836 (11%) 26,176 (12%)
 3.韓国21,867 (13%)22,689 (13%) 22,054 (12%) 22,427 (12%) 24,218 (11%)
 4.ドイツ17,569 (10%)17,994 (10%) 17,434 (10%) 18,758 (10%) 19,799 ( 9%)
 5.台湾12,735 ( 7%) 12,535 ( 7%) 11,424 ( 6%) 11,857 ( 6%) 13,390 ( 6%)

Performance and Accountability Report Fiscal Year 2020の全文は下のURLからご覧いただけます。
https://www.uspto.gov/sites/default/files/documents/USPTOFY20PAR.pdf