【米国】USPTOにおける未審査特許出願件数の削減傾向
2026年05月NEW
米国特許商標庁(USPTO)は、2026年4月10日付のプレスリリースにおいて、未審査特許出願件数(バックログ)の削減が進んでいると公表しました。特に、審査処理件数が出願件数を上回る状況となり、構造的な転換点に達しつつあるとされています。
1.未審査特許出願件数の減少
プレスリリースによれば、未審査の特許出願(植物特許および再発行特許を含む)の件数は以下のとおり減少しています。
・2025年1月:837,928件
・2026年4月:776,995件
約6万件の減少となり、過去2年で最も低い水準となっています。
2.出願件数と審査処理件数の関係
プレスリリースによれば、2026年度第2四半期終了時点において、審査処理件数(First Office Action:FA発行件数)が出願件数を上回ったとされています。
ダッシュボード上の数値は、出願件数307,200件に対しFA発行件数308,700件となっています。
このような状況は近年では見られなかった動きであり、バックログが構造的に減少する段階に入ったことを示す重要な指標といえます。
3.審査期間
ダッシュボードによれば、2026年4月末時点のFirst Office Actionまでの期間は平均約21.7か月とされ、2025年度の約22.6か月と比較して改善傾向が見られます。
さらに、プレスリリースによれば、36か月を超える長期未審査案件についても削減が進んでおり、USPTOはバックログの実質的な解消に向けて前倒しで進展しているとしています。
4.背景
今回の改善の背景として、USPTOは以下の施策を挙げています。
・AIツールの活用による審査効率化
・審査官の採用強化
・審査プロセスの見直し
これらにより、審査処理能力の向上が図られています。
2026年4月10日付のプレスリリース全文は、USPTOの以下URLからご確認いただけます。
https://www.uspto.gov/about-us/news-updates/uspto-turns-corner-unexamined-patent-application-backlog-reduction
USPTOダッシュボードは、以下URLからご参照いただけます。https://www.uspto.gov/dashboard/patents/

