海外での権利取得

3.各国の意匠制度

4)アメリカ合衆国

意匠は、意匠特許として合衆国法典35巻によって保護されます。

(1)どのような意匠が保護されるのか?

「製造物品のための新規で独創的かつ装飾的な意匠」に該当することが必要です。 機能的な意匠は装飾性に欠けるとされます。また、意匠の創作時において物品の形状または外観が独特または特徴的でない場合も装飾性に欠けるとされます。

意匠は物品の外観に表されることから、物品の形状、物品に適用される外面装飾、形状と外面装飾の組み合わせが意匠特許の対象となります。

物品の全体だけではなく、部分についても意匠特許を受けることができます。

(2)どのような手続をとるのか?

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  ①出願
  米国特許商標庁(USPTO)に出願します。

  ②審査
  方式審査および実体審査が行われます。

  ③登録
  設定登録後、特許証書および公報が発行されます。

(3)権利の存続期間

  登録日から15年です。
  延長は認められません。

(4)出願から登録までに要する期間

  拒絶理由がない場合、出願から約1年後に登録を受けることができます。

(5)新規性

 米国の出願日から1年以上前に
①米国内および国外において刊行物によって公開された意匠
②米国内において公然使用または販売された意匠
は、新規性を失います。出願日から1年以内(グレースピリオド)であれば、①および②の意匠は新規性を失ったものとされません。
ただし、米国意匠特許出願の6カ月以上前に出願した対応外国出願が、米国での意匠特許出願前に登録になった場合は、特許を受けることができませんので注意が必要です。

(6)先行意匠の開示義務(IDS)

 出願人、意匠創作者、代理人等は、自ら知っている先行意匠を米国特許商標庁に開示する義務があります。この義務を果たさない場合は、米国意匠特許出願が登録になったとしても、その権利を行使できなくなるおそれがあります。

 

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