特殊な制度の利用

2.関連意匠

関連意匠制度とは、本意匠と類似する意匠の登録を認める制度です。

デザイン開発において、1つのデザインコンセプトから数多くのバリエーションの意匠が同時期に創作される場合がよくあります。関連意匠制度は、こうした複数のバリエーションの意匠を効果的に保護するための制度です。

isyo4_2_1

1)関連意匠の登録要件

(1)本意匠の出願人と同一の出願人による出願であること

関連意匠を、本意匠と異なる出願人の名義で出願、登録することはできません。

(2)本意匠と類似すること

本意匠と類似しない意匠は関連意匠として登録を受けることはできません。関連意匠として出願したところ、本意匠とは非類似の意匠であると審査官に認定された場合は、拒絶理由が通知された段階で、通常の意匠出願に補正することが可能です。

(3)関連意匠にのみ類似する意匠でないこと

自己の関連意匠にのみ類似し、本意匠に類似しない意匠は、登録を受けることができません。

(4)本意匠の公報発行の前日までに出願されたこと

本意匠の公報発行の前日まで、関連意匠について出願をすることができます。

(5)新規性、創作性等の登録要件を満たすこと

関連意匠の出願も通常の出願と同様、新規性等の登録要件を満たす必要があります。

 

2)関連意匠の意匠権

(1)関連意匠の意匠権は独自の効力を有します。

関連意匠にのみ類似し、本意匠に類似しない意匠に対しても、権利の効力が及びます。

(2)存続期間は本意匠の登録日から20年で満了します。

関連意匠の意匠権の存続期間は、本意匠の登録日から起算されます。

(3)関連意匠の意匠権の移転、質権の設定、専用実施権の設定は、本意匠の意匠権とともに行わなくてはなりません。

関連意匠の意匠権は、本意匠の意匠権に付随します。

3

部分意匠・関連意匠の出願件数および出願割合

1999年の出願受付開始以降、部分意匠の出願件数は年々増加しており、出願件数全体の約40%前後にまでに達しています。一方、関連意匠の出願件数は緩やかながら少傾向が続いています。

【資料】 部分意匠・関連意匠の出願件数および出願割合

ページ: 1 2 3 4 5 6